「在宅医療」(かんたん医療用語6)

「在宅医療」とは?

在宅医療とは、通院困難である患者さんの自宅、老人ホーム、高齢者住宅などに医師が訪問して診療を行うことです。定期的に訪問して診療を行うことを「訪問診療」、患者さんの状態が急変したり緊急に診てもらいたいことがあった場合、医師や看護師が駆けつけることを「往診」と言います。心配となるのはその費用ですが、医療保険、介護保険、各種制度によって、これらの費用が高額になりすぎないようにする仕組みが用意されています。医療費や薬代については、通院・入院のときと同じように医療保険が適用されます。基本的に75歳以上は1割、70~74歳は2割、70歳未満は3割です。しかし、月の負担が一定額(自己負担限度額)を超えた場合に、申請すればあとで払い戻される「高額療養費制度」というものが用意されています。介護サービスは、在宅医療をしているほとんどの家庭で利用されています。介護サービスも介護保険で受けられます。要介護認定を受け、そのレベルにより支給限度額や受けられるサービス内容が決まります。介護にも「高額介護サービス費」という自己負担限度額の制度が設けられており、申請すれば後で払い戻されます。在宅医療について詳しくはお近くの「在宅療養支援診療所」を探し、相談するのが良いでしょう。

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