- 2022-2-1
- 栄養
疲れ・だるさは鉄不足のせい?
血液中のヘモグロビンを作って全身に酸素を届ける鉄。このはたらきが正常に行なわれないと体が酸素不足になり、疲れやすくなったり、頭痛やめまいなど、いわゆる貧血の症状が出ます。血液検査でヘモグロビンの値が正常でも、肝臓や骨に貯蔵にされている鉄が少なくなって貧血の症状が出る「隠れ貧血」になっている場合もあります。
鉄が不足したり、多く必要になるのは、体の成長期や、血流が増える妊娠時、月経時、また、消化器の異常があったり、手術や潰瘍によって消化管から出血がある場合などです。
鉄分不足になると
下瞼をめくると白っぽい、集中力の低下、頭痛、食欲不振、めまい・立ちくらみ、疲労感、動悸・息切れといった症状が現れます。
また、セロトニンやドーパミンといった精神の安定ややる気に関わるホルモンの分泌にも鉄が必要であるため、不足すると落ち込んだりイライラしたりといった精神的な症状が出ることもあります。
鉄摂取のポイント
・肉や魚に含まれる「ヘム鉄」と野菜などに含まれる「非ヘム鉄」があり、ヘム鉄の方が、約5~6倍吸収率がよいです。また、非ヘム鉄は、ヘム鉄と一緒に摂ることで吸収率が上がります。
・お茶やコーヒーに含まれる渋み成分タンニンは鉄の吸収を阻害するので、なるべく一緒に摂らない方がよいでしょう。
一方、ビタミンCは一緒に摂ることで鉄の吸収を助けてくれます。
・サプリで大量に摂取すると肝硬変や糖尿病、心筋症といった過剰症をおこすので注意しましょう。