筋肉が健康寿命を決める!ロコモティブシンドロームに注意

「運動機能で健康寿命が決まる」

 日本は、世界でも有数の高齢化社会となりました。長寿は、大変喜ばしいことです。しかしその一方で、特に病名がついていなくても、腰痛や関節痛、歩行時のふらつきや骨粗鬆症などによる運動器の障害をかかえる人が増えています。
 人生100年時代、「健康寿命」に注目が集まっています。健康寿命とは、健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間のことです。平均寿命と健康寿命の間には、男性で約9年、女性で約13年の差があります。
 「運動機能で健康寿命が決まる」ともいわれています。
 日本整形外科学会では、健康で将来寝たきりにならないように、「ロコモティブシンドローム」という言葉を提唱し、定期的な運動の必要性を伝えています。

あなたがロコモティブシンドロームかどうかのチェックポイント

7つのチェックポイントは、
1. 片脚立ちで靴下がはけない
2. 家の中でつまずいたり滑ったりする
3. 階段を上るのに手すりが必要である
4. 家の中のやや重い仕事が困難である
  (掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)
5. 2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難である
  (1リットルの牛乳パック2個程度)
6. 15分くらい続けて歩けない
7. 横断歩道を青信号で渡りきれない
詳しくは、日本整形外科学会公認 ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイト参照
 骨密度や筋肉量のピークは20~30歳代で、以後少しずつ減少していきます。座ってばかりで運動習慣のない40歳代にもロコモティブシンドロームが当てはまる場合があるので、注意しましょう。

桜の花出版編集部(編)『国民のための名医ランキング 2021~2023―いざという時の頼れる医師ガイド 全国名医1045人』桜の花出版、2020/8/16、ISBN:978-4434275999 より

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