東洋医学で未病予防―2月は春、「肝」の季節

2月は日本では最も冷える月。暦の上では、節分を境に春となり、体は芽吹きの季節へと切り替わります。芽吹く春は肝の季節にあたります。肝は草木が育つように伸び伸びと健やかなるを好み、抑えつけられるのを嫌います。2月は冷やさないように、そして努めてのびのびとした気持ちで過ごしましょう。

足元を冷やさない

エアコンを使用している現代では、冬場は頭部だけが温まり、夏場は足元が冷え過ぎやすくなります。足元を冷やさないことは、通年の養生として心がけたいことです。
顔がほてる等「のぼせ」を感じる人は、足が冷えていることがほとんどです。のぼせの解消には、足元を温めることが効果的で、根本的な改善となります。

潤す

乾燥すると、口鼻から邪が侵入する風邪を引きやすくなりますので、加湿しましょう。
冬に皮膚が痒くなるのは、皮膚表面まで気血が行き渡らないことによる乾燥が原因のことが多くあります。高齢者のかゆみのほとんどがこれで、潤すには、腎と肝を補うのが良いとされています。血液を生み出す最も根幹は腎であり、血液を巡らせる原動力は、心よりも肝にある為です。
肝の働きを助けるには、夜更かしをしない(特に午前1〜3時は電気を消して体を横たえる。また、この時間帯の飲酒を避ける)、毎日お酢を少量摂る(柚子やすだち等の生酢も可)、気持ちをのびのびさせる、イライラ・激怒しないことなどが大切です。
妊娠中に酸っぱい物が食べたくなるのは、酸味が肝の働きを助けて、血液が体中あまねく巡るのを助ける為と言われています。妊婦は自身の嗜好を変えて、胎児に血液を回そうとするのです。妊婦に限らず、血液の巡りが悪いと感じる人や、ストレスを溜めやすい人にも、少量の酢は有効です。ただし、摂り過ぎは逆に肝に負担となるので、体と相談しながら少ない量から試しましょう。
同じ酸っぱさでも、梅干しは働きに違いがあるようですので、あくまでも酢や生酢を取り入れて頂くことをお勧めします。
腎の働きを助けるには、まず身体を冷やさないことが大切です。食事では、黒ごま・黒豆などの色の黒い食品や山芋、クコの実、卵の黄身を摂ることを心掛けましょう。また、腎の負担になるため、長時間立ち続けないように気をつけましょう。

ストレス解消

2月から4月は、ストレス解消月間として頂くことをお勧めします。ストレスは、気持ちを抑えつけると同時に血液の巡りも悪くします。前述の酢を摂ることで、文字通り気持ちも「スッ」とすることが出来ます。これは酢が血液の巡りを良くすることによるものです。
ストレス解消法には「発散系」と「癒し系」がありますが、2月から4月は「発散系」が向きます。特に体を動かすことでストレスの原因から気持ちを解放し、血液の巡りを良くすることが出来るので効率が良いのです。もしも、ストレスを感じた場合、笑顔を作る等の自分の発散法を積極的に行い、運動を取り入れ、解消に努めるようにしましょう。
肝は抑え付けられるのを嫌います。草木が芽吹き伸びていく様をイメージし、そのような心持ちを保つことが出来れば、2月から4月だけではなく、次の季節の元気にも結びつけることができます。

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