- 2022-2-18
- 栄養
あらゆる不調に!酵素を生かす生活習慣
酵素とは、生物の体内で起こるすべての化学反応を仲立ちするタンパク質です。食べ物を分解する、栄養素を取り込む、心臓を動かす、呼吸をする、傷を修復する、老廃物を排泄するなど、人間の生命維持に必要なあらゆる細胞レベルの活動を可能にします。
また、1日に作られる酵素の量は決まっていて、この決められた量の酵素を、体は【消化酵素】と【代謝酵素】という、異なる役割を果たす酵素に振り分けています。
【消化酵素とは】
体に取り入れられた栄養素(炭水化物、タンパク質、脂質)を、腸から吸収できるように分子レベルまで細かくします。
【代謝酵素とは】
消化吸収された栄養素を使って、体の様々な機能が正常にはたらくようにします。「代謝」と呼ばれる機能がうまくはたらかないと、太りやすい、肌が荒れる、傷が治りにくい、臓器の機能が低下、疲れやすいなど体の不調が起こり、免疫力は低下します。
★食べすぎたり消化が悪いものを食べると、限られた酵素のうちの多くが消化酵素にまわってしまい、代謝酵素が足りなくなってしまいます。
【食物酵素とは】
食品から取り入れることが出来る酵素。食物酵素は消化を助けるので、消化酵素の消費量を減らし、その結果、代謝酵素にまわる酵素が増えるとされています。
酵素は熱に弱い性質があるため、生野菜や生の果物、魚から摂ることができます。また、発酵食品にも酵素が多く含まれています。
酵素は48度以上で失活しますが、加熱した方が栄養が吸収されやすくなる野菜や、干した方がミネラルが増える野菜もあるので、生食6:加熱食4(少なくとも5:5)の割合でとることが勧められています。
なるべく避けたい食品
①食品添加物や残留農薬が多く含まれる食品
食品添加物や農薬は、体内では分解することが非常に難しいのですが、それでも酵素は化学物質を分解するためにはたらくので、消化酵素が多く使われてしまいます。
②砂糖(ショ糖)
お菓子や清涼飲料に大量に使われる砂糖(ショ糖)は、ブドウ糖と果糖が固く結びついた二糖類で、酵素がはたらきかけても、なかなか細かくなりません。消化に何時間もかかるので、膨大な量の消化酵素を消費します。
③トランス脂肪酸
体内ではスムーズに代謝されず、細胞膜に取り込まれると細胞が正しく機能しなくなり様々な病気のリスクも高めます。
酵素は、体のすべてをコントロールする命の源といっても過言ではありません。限られた量の酵素を有効に使い、健康な毎日を送りましょう。