5月の養生は「梅雨」に備える

日本には四季がありますが、養生法からみますと「五季」といって良いのではないでしょうか。春夏秋冬、そして梅雨です。5月から季節は夏に入りますが、真夏の前に梅雨に向かいます。5月に大切なのは、水分の摂り方と、汗をかく体作りや代謝を良くすることになります。

梅雨

もし、四季ならぬ五季が東洋医学でいう「五行」の「木火土金水」の順でくるのでしたら、体の不調は少ないでしょう。五行では木は春、火は夏、土は長夏(ちょうか)、金は秋、水は冬が配当されます。この長夏が日本の梅雨に当たります。日本の梅雨は湿度が高く、気温も上がり、飲む水分の量は増えますが、汗をしっかりかける状態に体がなっていません。その結果、体に水分が溜まりやすくなります。体や手足に重だるい症状が出て、なかなか改善しなくなります。湿の性質は文字通りしつこく、重いからです。

水分を控える

5月から飲む水分は控え目にしましょう。但し、運動や仕事で汗をかく場合や熱がある場合、喉が渇く場合はきちんと水分は摂って下さい。
水分には、水、お茶だけでなく、お酒、コーヒー、紅茶、ジュース類、牛乳、味噌汁なども含まれます。
体に湿を溜めやすいのは、水分の他に、甘い物、乳製品、火を通さない物(果物・生野菜)です。5月はこれらはなるべく控えましょう。乳製品の中でもチーズは水分が少ないため、摂って差し支えありません。ただし、チーズは塩分が多くなることと、原料の牛乳に問題がある場合が多いので、食べる場合も嗜好品として食べましょう。

運動

汗をかきやすく、代謝を上げる体作りのために運動をしましょう。脾胃が弱い人は、運動が好きではないことが多いのですが、運動は脾胃の経絡(気の通り道)を鍛えることを通して、脾胃も強めることが出来ます。また、出来るだけ歩くことを心掛けましょう。

脾を弱らせない

脾が弱い人は、考えても仕方の無いことをくよくよと思い悩む傾向にあります。いたずらに脾を弱らせないようにしたいところです。
リウマチの人や、冬に痛みが出た人は、梅雨に症状がぶり返す可能性が高いので、水分を体に溜めないよう特に注意しましょう。
自分の舌を鏡で見てみましょう。舌がむくんだように大きくなっていたら、脾の弱りが考えられます。脾は飲食物を消化吸収、運搬しています。体が処理出来るよりも多く水を飲んだり、外から湿気がくると、脾はますます弱ります。
上記で避けたい食べ物について書きましたが、その理由は、体の不要な水分を外に出しやすくする食べ物(瓜科や夏野菜)は5月はまだ旬ではないですし、また食せば体を冷やし脾も弱らせてしまうからです。5月はそのような食べ物を控えて養生しましょう。

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