- 2022-2-5
- 運動
3秒でも全力で行うと筋力アップ
新潟医療福祉大学の中村雅俊講師(理学療法学)と大学院博士後期課程の佐藤成氏らの研究グループが、スポーツ医学の専門誌に、筋力トレーニングは1日3秒でも全力で行うことで筋力がアップすることを明らかにしました。
筋トレを継続するのに障壁となっている「時間がなくてできない」「筋トレをすると疲れる」といったことに対し、どれくらい手軽に筋力アップを図れるかを探った研究です。
研究には、大学生39人が参加。以下の3種類の動作のいずれかを機械を使って全力で1日1回3秒間、20日間実施。
・肘の角度を固定して上腕に力を入れる
・ダンベルを持ち上げるように肘を曲げていく
・重いものをゆっくり下ろすように、負荷に逆らって肘を開いていく
それぞれの動作をやった結果、負荷に逆らって肘を開いていく動作を続けた場合は平均11.5%、それ以外の2種類でも4.5%程筋力がアップしました。
ジムに通えなくても自宅で体力向上
今回は腕の筋肉で調べた結果ですが、他の部分にも適用できる可能性もあり、中村講師は「新型コロナウイルス流行下の在宅生活や手術後の療養の中でも、体力を向上できる運動法の開発につなげたい」と話しています。
出典:新潟医療福祉大学HPhttps://www.nuhw-pt.jp/2022/02/-320220201.html(最終アクセス 2022年2月18日)
原著論文情報:Sato S, Yoshida R, Murakoshi F, Sasaki Y, Yahata K, Nosaka K, and Nakamura M. Effect of daily 3-s maximum voluntary isometric, concentric or eccentric contraction on elbow flexor strength. Scand J Med Sci Sports. [in press]