- 2022-2-18
- 健康・くらし
命にかかわる脳卒中の初期症状
自分で何かおかしいなと思っても、何も知らないと体からのメッセージを見過ごしてしまいます。命にかかわるような病気の初期対応は、その後の治療効果に大きく影響します。
以下のような基本事項に日頃から目を通し、何か異変があったら、即対応しましょう。
〇脳卒中 発症から３時間の対応で予後が変わる
脳梗塞 ◇身体の片方に症状がでる。 ◇手足に力が入らない。 ◇片方の手足が痺れる。
◇物が二重に見える。◇急にめまいがする。◇ろれつが回らない。言葉が出てこない。
脳出血 ◇左右半身どちらかに麻痺や感覚異常 ◇意識障害 ◇激しい頭痛 ◇嘔吐（激しく吹き出す様な嘔吐）
◇言語障害 ◇めまい ◇急に体に力が入らない。
※予兆があることも（耳鳴り、金縛り、頭痛、手足の麻痺、肩の痛み、首の痛み、疲労感等）
脳卒中の症状チェック FASTテスト（１つでも該当で８割が脳卒中）
F（FACE) 顔：笑う時片方の口角が上がらず顔がゆがむ
A（ARM) 腕：掌を上にし両腕を前に上げ目をつぶると片腕が下がる
S（SPEECH） 言葉：短い文章を正確に繰り返すことができない
例）「太郎が花子にリンゴをあげた」等
T（TIME） 時間：１つでも該当したら発症時刻を確認し救急車を呼ぶ！
※救急隊員や医師には、顔・腕・言葉のうちどの症状があったかを伝える。
※本テストは脳梗塞の前兆・一過性脳虚血発作（TIA）にも当てはまる。
症状がなくなっても早期発見のために「即座」に専門医へ。
心筋梗塞 安静にして一刻も早く救急車を呼ぶ
◇胸の中央、または左胸部に重苦しい強い痛み。背中、あご、左腕に広がる痛み。激しい痛み。喉が詰まった感じ。30分以上続く胸痛。
◇女性、有色人種、75歳以上、心不全や糖尿病、脳卒中経験者では胸痛が見られないことがある。
◇冷や汗 ◇痛みと血圧低下で意識が朦朧とする。
心室細動 すぐに救命治療を AED等の電気ショック等で
◇突然意識を失う。
大動脈解離 専門的病院で集中的な治療を
◇突然背中や頭を殴られたような激痛。失神することも。
◇血管の亀裂が進むに従って痛みが胸から背中や腹部に移動する。
素早く治療が必要な病気 一刻も早く受診を
◆突発性難聴：発症後2週間以上経過すると回復が非常に難しいといわれる。
□耳が突然聞こえなくなる。
□耳鳴り、めまい（患者の半数）、吐き気を伴うことも。
※鍼灸が効果的な場合もある。諦めずに自分に合った治療を。
◆網膜剥離：放置すれば剥離網膜の範囲は時間と共に広がり失明の可能性。
□飛蚊症や閃光が見える、症状が無いことも。
※危険因子：強度の近視、眼球強打、白内障手術後、アトピー性皮膚炎、家族歴がある。
◆物が二重に見える症状:クモ膜下出血等の予兆の可能性もある。
□片目を塞ぐと治る → 脳に異常がある可能性が高い。
□片目を塞いでも治らない → 目に異常がある可能性が高い。
