AIを活用した画像診断

AIを活用した画像診断

AI(人工知能)を医療に生かす試みが急速に進んでいます。予防、診断、治療の様々な分野でAIの活用が期待されていますが、実用化にもっとも近いと言われるのが、画像診断の分野です。数年内には画像診断医よりもAIのほうが高精度で診断可能になるとさえ言われています。国内ではオリンパス社が内視鏡画像用のソフト「EndoBRAIN(エンドブレイン)」を発売しています。このソフトは内視鏡分野において国内で初めて薬事承認を取得したAI製品です。検査中にリアルタイムで「腫瘍性ポリープ」、または「非腫瘍性ポリープ」の可能性を数値として出し、医師の診断をサポートします。その他に、エルピクセル社はMRA画像データからAIが動脈瘤を見つけるAI診断ソフトを発売しました。脳動脈瘤を見つける割合は医師より高いとされています。全ての診断をAIに任せるのではなく、経験のある医師の目と見落としが少ないAIが協力して診断していくことで、質が高い医療を提供できるようになると考えられています。今後はさらに肺、肝臓、乳房のがんなどを対象にしたAI診断ソフトの開発が期待されています。
参考情報:オリンパス「AIを搭載した内視鏡画像診断支援ソフトウェア『EndoBRAIN-Plus』を発売」https://www.olympus.co.jp/news/2021/contents/nr02026/nr02026_00002.pdf(最終アクセス2022/02/18)
LPIXEL「医療AIプラットフォームを通して、医用画像共有システムと連携した脳動脈瘤検出補助AIを医療機関に提供する試行運用を開始」https://lpixel.net/news/press-release/2021/10374/(最終アクセス2022/02/18)

関連記事

ページ上部へ戻る