世界初! 脊髄損傷にiPS細胞移植 慶應大

世界初! 脊髄損傷にiPS細胞移植 慶應大

慶應大学は、人工多能性幹細胞(iPS)細胞由来の神経前駆細胞を、脊髄損傷の患者さんに移植する臨床研究を、世界で初めて行いました。

慶應義塾大学医学部が発表したプレスリリースによりますと、移植細胞は「京都大学iPS細胞研究所(CiRA)で作製された再生医療用iPS細胞ストックを国立病院機構 大阪医療センターで移植用神経前駆細胞に分化させたのちに凍結し、慶應義塾大学病院において凍結保管している」とのことで、約200万個(細胞懸濁液の液量として20μ?)のヒトiPS細胞由来神経前駆細胞を損傷の中心部に移植しました。

今後、第1症例目への移植後約3か月目までのデータをもとに独立テ゛ ータモニタリング委員会において治療開始後の安全性を評価し、試験の継続が可とされた場合、2、3、4例目への移植を実施する見込みです。
そのため、現在は次の参加者の募集を中断しており、リクルートの再開時期は2022年4月頃となる見込みです。

日本で開発されたiPS細胞は、いろいろな分野で臨床研究が進められています。大阪大学では、iPS細胞から作製した心筋細胞シートについて、重症心筋症の患者さんへの移植が3例まで行われ(2020年12月)順調だとのことです。
今後、iPS細胞を用いた最先端医療が発展することが期待されています。

写真:京都大学iPS細胞研究所 CiRA HPより
https://www.cira.kyoto-u.ac.jp/j/faq/faq_ips.html

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