がん患者さんの不妊治療―国が助成制度を設置する方針、2023年度より

若いがん患者さんへの支援強化へ

2022年4月から不妊治療の保険適用が拡大されます。
政府は、子どもを希望する若いがん患者を支援するため、来年度から新・助成制度を設ける方針を決めたということです。是非とも手厚い助成をお願いしたいものです。

出典:NHK医療ニュース「がん患者の不妊治療 国が助成制度設ける方針 若いがん患者支援」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220308/k10013519981000.html?utm_int=word_contents_list-items_002&word_result=%E5%8C%BB%E7%99%82 (最終アクセス 2022年3月09日)

がんになっても子どもを持ちたい

AYA(あや)世代(15歳から39歳)は、妊娠・出産期に重なるため、がん治療に際して切実な問題の1つが、子どもを持てる可能性をどう残すかです。医療の進歩により、薬物療法を受けながら妊娠が可能になってきています。これを「がん・生殖医療」といい、卵子や精子を凍結保存して治療前から準備します。がん治療の中には、生殖機能に影響を及ぼすものがあるためです。がん治療後の出産準備について、若い女性には主治医の先生が抗がん剤治療をする前に、以下のような話をする場合があります。
・抗がん剤治療の開始をどのくらい待つことができるか
・その間に出産の可能性を残すため卵子を取るか
・治療とその後の生活のバランスをどうするか
もし医師から話がないようなら、患者さん自身が知識を持ち、医療者に確認することも必要です。
がん治療と充実した人生をどうやって送るかを見極めてくれ、一緒に考えてくれる先生を探しましょう。

『国民のための名医ランキング 2021~2023―いざという時の頼れる医師ガイド 全国名医1045人厳選 単行本』より

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