最新研究 Covid-19(コロナ)へのイベルメクチンの効果は?

街には人が溢れ、コロナの新規感染者数がトップニュースにならなくなりました。周囲では、同僚が濃厚接触者として自宅待機となり仕事が大変だったという話は聞きますが、以前のようにワクチン接種が一気に進んでいるようにも見受けられません。最近感染した知人は、家庭内感染が疑われたにもかかわらず受診までに3日間を要しました。

効果を信じて多くの人が通販で購入したことで一時話題をさらったイベルメクチンですが、久しぶりに海外のニュースに接しましたので、ご紹介しましょう。

「Covid-19患者におけるイベルメクチンの早期治療の効果」という論文で、米国やオーストラリア、ブラジルなどの国際研究班が、新型コロナ患者の入院リスクを減らす効果を確認できなかったと3月30日付の米医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」で発表しました。

有効性判明せず

「イベルメクチンを1日当たり400μg/1kgの用量で3日間投与した場合、プラセボよりも有意または臨床的に有意に低い病院への入院または長期の救急部門観察(一次複合転帰)のリスクは認められなかった。イベルメクチンによる治療が二次転帰に及ぼす重要な影響は見つからなかった。」とのこと、非常に残念です。効果が証明されれば、安価な薬ですから、安倍のマスクならぬ、岸田イベルメクチンとして国民全員に配ってほしかったです。それが可能ならば、コロナ感染が分かった段階ですぐに服用できますから。

望む!技術立国の日本復活への政府の協力

イベルメクチン騒動は、ソニーが世界を席巻していた頃の、世界に誇る断トツの日本技術の復活を、日本人が熱望していることを示しているのではないでしょうか。対コロナのワクチンや治療薬開発競争に、日本がこれほど後れを取ろうとは…。ファイザー、モデルナ、アストラゼネカ…、なぜここに日本製ワクチンが入っていないのか。どこか外国製では真に日本人に合っていないのではないか、日本で開発されたワクチンを打ちたい、心の底で日本製ワクチンが実用化されるのを待っていることが、3回目接種が進まない要因の一つと感じます。ノーベル賞を取る日本人がまだいることに安心せず、政府はもっと効率的に予算を配分して、研究の基礎部門に資金を投下してほしいと願っています。

参照記事:「Effect of Early Treatment with Ivermectin among Patients with Covid-19」https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2115869 (最終アクセス 2022年4月5日)
NHK「イベルメクチン臨床試験 新型コロナの入院予防効果認められず」
https://www3.nhk.or.jp/news/word/0000414.html (最終アクセス 2022年4月5日)
朝日新聞「イベルメクチン、新型コロナへの効果確認できず 国際チーム論文発表」https://digital.asahi.com/articles/ASQ30619TQ30ULBJ00N.html (最終アクセス 2022年4月5日)

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