本来たまらない場所にたまるのが「異所性脂肪」
消費されずに余ったエネルギーは、体内で脂肪として蓄えられます。皮膚と筋肉の間にたまるのが「皮下脂肪」です。手でつまむことができるので、ついているのがわかりやすい脂肪です。
この皮下脂肪に収まらなかった脂肪は、「内臓脂肪」や「異所性脂肪」として体にたまります。
内臓脂肪は、内臓のまわりにつく脂肪です。皮下脂肪よりも落としやすいと言われますが、高血圧や動脈硬化の原因となり、生活習慣病を引き起こすことで知られています。
さらに、本来脂肪がつくはずのない心臓や肝臓、すい臓や骨格筋についてしまうのが「異所性脂肪」です。代表例は「脂肪肝」。異所性脂肪が危険視されている理由は、脂肪がたまった臓器の本来の機能を衰えさせてしまうからです。また、太っている人だけでなく、一見やせている人もついていることが多いのが異所性脂肪の特徴とされています。
運動で予防しよう
幸い、異所性脂肪は生活習慣の改善で比較的減らしやすいと言われています。よく歩いたり、筋力トレーニングを生活に取り入れることが、異所性脂肪や内臓脂肪をためないためには大切です。
以下の項目に当てはまる人はとくに注意して予防しましょう。
・体をあまり動かさない
・炭水化物や油ものが好き
・筋力が落ちたのに体重が変わらない
・中年以降の男性や閉経後の女性