東洋医学で未病予防ー4月の養生は季節を味方につける

4月の養生は、季節を味方につける

温かくなる4月は、生まれたばかりの万物のように生き生きと気を充満させ、血行を良くさせます。今まで繰り返されてきた悪循環を断ち切る味方を、季節がしてくれるのです。

草木が芽吹き、生長するように体ものびやかにしよう

春分を過ぎ、陽が長じる4月は、3月に引き続き、気を生じさせ、巡らすことを心がけましょう。草木が芽吹き、生長するように、私たちの体ものびやかにすると良いのです。
子どもの成長を助けるような気持ちで、自分の時間を過ごすことが出来れば、自ずと気は養われます。衣服は体を締め付けるものは避け、ゆったりとした服を選ぶようにしましょう。夜は少し遅く(といってもその日のうちが良いです)寝て、朝は早めに起床し、散歩をすると良いです。
もし、しびれや神経痛などの症状をお持ちの方は、春から秋にかけての間に、血行を良くして治してしまいましょう。
秋分から春分までは陰の季節だったため、症状もひどくなりがちで、治そうと努力しても現状維持が精一杯だったのではないでしょうか。これからは季節が味方をしてくれる時期です。諦めずに再チャレンジしてみましょう。

血行を良くしよう

血液の巡りが良いかを調べるのに爪が診断の一つになります。
爪が剥がれやすいとか、割れやすい場合は、貧血や血行の悪さが考えられます。また、爪を押すように指先を2〜3秒つまんでから離し、爪の色がすぐに戻らなければ、血行が悪いと考えられます。
貧血の場合に注意して頂きたいのが、食べ合わせです。鉄分を多く含むほうれん草などと大豆製品を同時に食すことは避けましょう。大豆に含まれるミネラルが、鉄分の吸収を妨げるからです。貧血の改善には、れんこん、(蕎麦アレルギーがなければ)蕎麦も良いです。
冷え性も努めて運動し、4月に改善しておきましょう。
気を養い、血液の巡りも良くする食べ物には、よもぎ、アーモンド、なつめ、シナモンなどがあります。繰り返しになりますが、いくら良いからといっても食べ過ぎては逆効果になりますので少量を摂りましょう。

花粉症対策

4月も花粉症でお悩みの方も多いと思います。アレルギー症状のある人に良いとされる食べ物には、よもぎ、なつめ、卵、はっかくなどがあります。
鼻水が出ても、かみすぎないこと。鼻水には花粉や不要なものを洗い流す働きがあります。また炎症のために潤いがなくなるのを補うために出ています。つらい話ですが、鼻をかむのは程ほどに。
ところで、手軽にパックになった粉状の漢方薬を飲んでおられる方が増えましたが、これを飲む時に粉末を口に入れた後に湯で飲み込んでいませんか? 本来は、煎じ薬ですので、湯で溶いて飲む方が効果的です。同じ飲むのでしたら効率の良い飲み方で、症状を早く改善させましょう。

漢方薬名の最後が「湯(とう)」なら(インスタントコーヒーの様に)お湯で溶いて飲む。「散(さん)」「丸(がん)」なら、そのまま水や湯で飲んで良いです。

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